社宅アフェクション
「痛かったか、手。ごめんな、無理やり引っ張っちまって」
「大丈夫、痛くはなかったから。それよりかつ兄。そら姉とあや姉……」
「ざっと見たが、あんなのたいしたケガじゃねぇよ。心配症なんだな、大陸は」


そんなところも好きだ……なんて言葉を、俺は飲みこんだ。


そう、大陸は俺の好きな人。男?そんなの関係ない。でもまだ時期じゃねぇから言えない。大陸を困らせるようなことはしたくない。


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