社宅アフェクション

「ねぇ、かっちゃん！またなんかやったの？」
「何が？」
「だって明らかにおかしいでしょ、ハニー！あと5日しかないのは事実だよ？でも、あんなに勉強してるハニーは初めて見るって!!」


直人が驚くのも無理はない。今までのテスト5日前の真綾は──


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「テスト勉強、精が出るねぇ」
「あと5日だからね。ハニーは余裕なの？」
「余裕？う～ん、あるといえばあるかな？だってさ、やったって無駄だもん！どうせ真面目に勉強したって補習受けることになるし」
「そうだな。バカは勉強しても無駄だな」
「うるさいなぁ!!いいですね、頭のできる勝彦さんは!!」
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──ってくらい、勉強なんて、テストなんてあきらめたやつだった。
それがこれだ。だけど……それまでに大陸を想っているってことなのか？


「だからって手をゆるめる気はねぇからな」
「なんの話だよ、かっちゃん」
「関係ねぇ話だ」


真綾の部活は今日から休みのはずだ。でも俺は、試合が近いから部活は休みにならない。ちょっとしたハンデをやっているつもりだ。


テストの日、楽しみだな。