社宅アフェクション
「「今日見れるっっっ!!!!」」


直人と佳乃が叫んでいる。


「直人も一関も盛り上がってんな!」
「おう、しゅた!!いや~、縁日だったらここまで盛り上がらんよ!メイド喫茶万歳!!」
「あ、勝彦くん!!正直、縁日なくなってどうしようと思ったけど!執事喫茶万歳ね!!」


いや、俺は部活に行きたい。
俺もだが、2人の謎のテンションに、真綾も対応できてないようだった。
そこに、京子の声が重なった。


「クラス一同!!メイド服と執事服持ってきたから男子はここ、女子は更衣室で試着!!」


ゆうゆうと運んできた2つのダンボールを教卓に置き、京子がこっちに歩いてきた。


「ちゃっかりしてるよな、学祭委員のやつ。荷物運び手伝わされちまった。ま、いいや。更衣室行こうぜ、あや子、かの子!」
「京ちゃん、まさかだけど……」
「なんだよ、会津」


直人が震えた声で発言をした。
こいつの質問はだいたい予想がつくな…


「女子のメイドさん姿、見れないとか…」
「当たり前だろ?女子が男どもの前で着がえられるか」


やっぱりな……


「イヤだ!!俺は今日見たいんだっ!!」
「どこのガキだよ!当日まで我慢しろ!!」
「京子~!!それはあんまりでしょ~!!」
「かの子もかよっ!!」


結局、直人は俺と酒田に、佳乃は真綾と京子に抑えつけられた。
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