社宅アフェクション
「恥ずかしいって、お前…」
「だって……一応男だから…それでかつ兄と2人きりになったらお願いしようと思ってて…でもかつ兄、部活忙しくて…」


これは、こういうことか?俺を頼りにしてくれてると?俺には恥ずかしい姿を見せられると?それって……


俺、勝ち!?


「分かった。仕方ねぇから引き受けてやる。んで、いついくんだ?」
「かつ兄、ありがとう!!!!」


うわ、とびきりの笑顔だ。


「今日の昼休みで、いい?かつ兄のクラスに行くよ!」
「いや、俺が大陸の教室に行くから待ってろ」
「ありがとう!待ってるね。それと……」


大陸は背伸びをして俺に顔を寄せた。


「このことは2人の秘密ね?男同士の約束!」


秘密……約束……まるで女が使うような言葉に俺の心臓はフルスピードで動いていた。
< 15 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop