社宅アフェクション
疑問と一抹の不安を抱えたまま、いつも通りの部活が終わった。


今日からはこの後に大陸のお手伝い、お化け屋敷作りだ。
勝彦を辱める作戦はバッチリできてる。大陸に私をアピールする用意も完璧だ。


部室で着替えている時に、あとから入ってきた蒼空に声をかけた。


「蒼空、悪いんだけど、今日から帰りは……」
「おつかれさまです、真綾お姉さま！由香里、行こっ!!」
「おうっ!!」
「ちょっ、蒼空！今日から一緒に帰れないんだけど!!てか、着替えは!?」


蒼空は荷物を持つと、由香里を連れ、着替えもせずに部室を飛び出していった。
その勢いに他の部員も唖然としている。


「練習、足りないのかしら」
「さぁ……？」


部長が疑問の声をもらしたが、私も答えられるわけがなかった。


「まぁ、いいや。私も行こ。おつかれ～!!」
「おつかれさまです!!」
「おつかれ、真綾！」
「おつかれ～!!」


同級生と後輩に見送られ、私は図書同好会の部室に向かった。
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