社宅アフェクション
図書同好会の部室は、部室棟の一番端で煌々と光っていた。


「なんか賑やかだな…」


大陸とさつきちゃんしかいないはずの部室から遠くにいても聞こえるくらいの声がする。
2人で盛り上がってるのかなぁ?


近づいていくにつれて、それが3人以上いや、多数の声のように思えた。


「え、なんで…?」


ま、まさか!!お化け屋敷を作っていることで呪いパワーが強くなって悪魔が召還されちゃったとか!?いやいや、暗闇に乗じて泥棒が入って襲われてるとか!?いや、先生に取り囲まれて……


どれにしても大陸が危ないっ!!!!


「大陸っ!?……って……え?なんで……?」
「部活おつかれ、ハニー!!」
「遅かったな、あや子。そっ子たち、もう来てるぞ」
「ビリね。やる気ないんじゃない?」
「大陸くん、これはどこに…お、花巻きたか」


な、な、な……


「なんでみんないるのぉぉぉぉ!?」


そこには直人と京子と佳乃と酒田くんと蒼空と由香里がいた。


あ、あれ……?
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