社宅アフェクション
駅に行くと、すでに京子たちが集まっていた。


「おはよ、あや子！あっちで出席とってたぞ！そっ子の2年はあっち、1年青葉はそこだ」
「京子って何気に面倒み、いいよね」
「何気にってなんだよ。ほら、早くしないと欠席だぞ」


出席確認が終わり、戻ろうとすると、直人とすれ違った。


「直人おはよう。どうしたの？慌てて」
「ハニーおはよ！出席どこ？みんなどこ？」
「出席はあっちで…って今きたの!?」
「んっ!!ありがとハニー!!」


直人がいなかったことに気づかなかった。
とにかくみんなのところに戻り、合流した直人も含め、バスに乗りこんだ。

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試合会場となる球場は、まるでプロの試合があるかのような混み具合だった。


「さすがに決勝戦だもの。両校の生徒だけじゃなくて、一般だってたくさん来るわよ。あ、カメラこっち向いてない？どこの局？ちょっと！勝彦くんの勇士もしっかり撮ってよ!?」
「ちょっ、佳乃ちゃん落ち着いて」
「会津に言われてりゃ世話ないわ、かの子」


もう少しで試合が始まるんだ。
会場の雰囲気に、私まで緊張する。


「中に入るぞ～」


担任の呼びかけに、私たちはスタンドに向かった。
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