社宅アフェクション
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1組目がきてから1時間と30分はたった。客足は上々。まだ途絶える気配はない。
中からは悲鳴が聞こえ、男女関係なく出口から飛び出してくる。
「これ高校のクオリティじゃねぇよ!!」
「ちょ~怖かったよぉ~(泣)」
「最後なに!?まさかなんですけど!!」
「やっべぇ!!おい、もう一回いこうぜ!」
そんな言葉の1つ1つが嬉しい。私たちの努力が報われていく。早く大陸にも教えてあげたい!
それからも次々と入って出ていくお客さんを見ていると、見慣れた顔と聞き慣れた声が……
「いや~!自分たちで考えたとはいえ、体験してみると案外怖いもんだな」
「そう?最後のお化けが直人くんだと思ったら笑えてきたわ」
「やめろよ…次、私なんだから……」
おいおい、ネタバレするな!!って……
「京子と佳乃じゃん!もう来たの?」
「よっ!頑張ってんな、あや子!」
「今さら私たちに気づいたわけ?ここに入るとき、受付通ってるけど?案内されたけど?」
「あぁ……全然気づかなかった……」
「あんま怒んな、かの子。それだけあや子が」
「バカってことね」
「いや、違うって!!」
勝手に私を含めたショートコントが続いていたけど、飛びだしてきたお客さんにハッとした。
「つ、次の方!ようこそ、恐怖の世界へ。何名様、ご案内いたしましょうか?」
「3人です」
「3名様、ご案内します。いってらっしゃい」
新たな犠牲者を送り出した私の耳元で、京子が言った。
「今から私も入る。そんで、中の会津と交代してくる。会津が出てきたら、あや子はかの子と交代して休憩な」
「了解!喫茶とお化け屋敷、連続でごめんね」
「平気だって!そんじゃ行ってくるわ」
京子は意気揚々、中に入っていった。
並んでいる人たちは、横入りだとか勇気のあるやつだとか言い合ってるけど。
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1組目がきてから1時間と30分はたった。客足は上々。まだ途絶える気配はない。
中からは悲鳴が聞こえ、男女関係なく出口から飛び出してくる。
「これ高校のクオリティじゃねぇよ!!」
「ちょ~怖かったよぉ~(泣)」
「最後なに!?まさかなんですけど!!」
「やっべぇ!!おい、もう一回いこうぜ!」
そんな言葉の1つ1つが嬉しい。私たちの努力が報われていく。早く大陸にも教えてあげたい!
それからも次々と入って出ていくお客さんを見ていると、見慣れた顔と聞き慣れた声が……
「いや~!自分たちで考えたとはいえ、体験してみると案外怖いもんだな」
「そう?最後のお化けが直人くんだと思ったら笑えてきたわ」
「やめろよ…次、私なんだから……」
おいおい、ネタバレするな!!って……
「京子と佳乃じゃん!もう来たの?」
「よっ!頑張ってんな、あや子!」
「今さら私たちに気づいたわけ?ここに入るとき、受付通ってるけど?案内されたけど?」
「あぁ……全然気づかなかった……」
「あんま怒んな、かの子。それだけあや子が」
「バカってことね」
「いや、違うって!!」
勝手に私を含めたショートコントが続いていたけど、飛びだしてきたお客さんにハッとした。
「つ、次の方!ようこそ、恐怖の世界へ。何名様、ご案内いたしましょうか?」
「3人です」
「3名様、ご案内します。いってらっしゃい」
新たな犠牲者を送り出した私の耳元で、京子が言った。
「今から私も入る。そんで、中の会津と交代してくる。会津が出てきたら、あや子はかの子と交代して休憩な」
「了解!喫茶とお化け屋敷、連続でごめんね」
「平気だって!そんじゃ行ってくるわ」
京子は意気揚々、中に入っていった。
並んでいる人たちは、横入りだとか勇気のあるやつだとか言い合ってるけど。