社宅アフェクション
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現在11:03。私たち5人は幕の下りたステージの裏にいた。私たち=インハイメンバー=本番間近ということで──
「次は、今月インハイを控えている新体操部5名による演技です。どうぞ!」
拍手とともに幕が上がる。たくさんの人の姿が目に飛びこんでくる。
うぅ~緊張する……
「真綾お姉ちゃんだよぉ!!」
「お姉ちゃんだぁ!!頑張れぇ!!」
蘭と凛の声だ!!じゃあ、美里さんたち見にきてくれたん……あれ?あの姿は……
声のしたほうに目をやった私は、予想外のものを見た。
執事・勝彦────なんでここに!?
美里さんに肩を抱かれながら、すごくふてくされた顔で私を見ている。
なんで!?なんか………は、恥ずかしい……
勝彦に見られていることが無性に……
でもそんな私の気持ちなんてお構いなしに曲は流れ始める。
頭は混乱しそうだけど、顔はすごく熱いけど、身体は自然に動く。自然に笑顔になる。
私、ちゃんと演技できてる……
気づいたら、たくさんの拍手が聞こえていた。
私たちをみる群集の中に、大陸を見つけた。一生懸命拍手を送ってくれる姿が嬉しい。
思わず手を振りそうになるのをこらえる。
ステージからはける時、横目に映ったのは、少し淋しげな笑顔をした直人の姿だった。
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現在11:03。私たち5人は幕の下りたステージの裏にいた。私たち=インハイメンバー=本番間近ということで──
「次は、今月インハイを控えている新体操部5名による演技です。どうぞ!」
拍手とともに幕が上がる。たくさんの人の姿が目に飛びこんでくる。
うぅ~緊張する……
「真綾お姉ちゃんだよぉ!!」
「お姉ちゃんだぁ!!頑張れぇ!!」
蘭と凛の声だ!!じゃあ、美里さんたち見にきてくれたん……あれ?あの姿は……
声のしたほうに目をやった私は、予想外のものを見た。
執事・勝彦────なんでここに!?
美里さんに肩を抱かれながら、すごくふてくされた顔で私を見ている。
なんで!?なんか………は、恥ずかしい……
勝彦に見られていることが無性に……
でもそんな私の気持ちなんてお構いなしに曲は流れ始める。
頭は混乱しそうだけど、顔はすごく熱いけど、身体は自然に動く。自然に笑顔になる。
私、ちゃんと演技できてる……
気づいたら、たくさんの拍手が聞こえていた。
私たちをみる群集の中に、大陸を見つけた。一生懸命拍手を送ってくれる姿が嬉しい。
思わず手を振りそうになるのをこらえる。
ステージからはける時、横目に映ったのは、少し淋しげな笑顔をした直人の姿だった。