社宅アフェクション

「「ギャァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」」


部室棟だけでなく、学校全体に響き渡るのではないかと思うほどの悲鳴があがった。
もちろん、俺たち2人の声。


「め、目玉!!目玉がこっち見てるよぉ～!!!!」
「だ、だ、だ、大丈夫だ。潰せっ!!!!」
「………潰さないでください……」
「「目玉がしゃべったぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」


もう俺たちはダメだった。
すると一気にドアが開き、中から黒づくめの人が現れた。


「あなたたち、驚きすぎです。嬉しいですけど、さすがに引きます」


黒づくめの人が羽織っていたマントをとると、そこには小さな女が立っていた。


「お、お前、誰だ？」
「そちらこそ、誰ですか？部室のドアが開いたと思ったら急に閉まって。驚きます」
「目の前の真っ暗な教室とお前の存在の方が驚きだっ!!」


俺は久々に大声を出していた。