社宅アフェクション
「つまり……」
「うん」
「ハニーはかっちゃんがりっくんに昼休み逢い引きしてるのを目撃し、さらにさらに、野球一筋だったやつが道を踏み外したのを知って…」


言い方が大げさなような……


「私の好きなかっちゃんが、りっくんにウツツを抜かすなんて!!!!…って嫉妬してるわけね?」
「違うよ」
「即答!?てか違うの?」
「違うよ」


私が言いたいのはそっちじゃなくて──


「勝彦に嫉妬してんの!!今日朝から2人の密着度高すぎんだもん!!それに同じ部活って何!?これから放課後、下手すれば休日も2人は一緒なの!?私に相談もなしにぃぃぃ!?」


私は冷静さを失っていた。


「え、何?ハニーって、りっくんのことが好きだったの?」
「え……あ……」


その時、昼休み終了のチャイムがなった。

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