社宅アフェクション
ずいぶん時間を使ってしまった。
30分……完全に野球部は始まっている。早く行かないとな。
「勝負…か」
部活棟に向かいながら、ついさっきスタートした勝負内容について考えた。
勝負期間は高校生の間、勝負の日は卒業式。
期間中に大陸にアピールをし、卒業式に告白、OKされた方の勝ち。
ルールは1つ───
「勝負の日まで、大陸が好きだと知られないこと……」
俺は負けたくない。いや、負けない。
男という世間的に不利な条件はあるが、図書同好会を続け、真綾は入部しないということで、少し大陸との時間を増やした。
「大陸!待たせてごめんな」
「かつ兄!!よかった、来てくれて!」
「活動初日だからな」
3階の一番奥、図書同好会の看板がぶら下がる教室の前に俺はいた。
30分……完全に野球部は始まっている。早く行かないとな。
「勝負…か」
部活棟に向かいながら、ついさっきスタートした勝負内容について考えた。
勝負期間は高校生の間、勝負の日は卒業式。
期間中に大陸にアピールをし、卒業式に告白、OKされた方の勝ち。
ルールは1つ───
「勝負の日まで、大陸が好きだと知られないこと……」
俺は負けたくない。いや、負けない。
男という世間的に不利な条件はあるが、図書同好会を続け、真綾は入部しないということで、少し大陸との時間を増やした。
「大陸!待たせてごめんな」
「かつ兄!!よかった、来てくれて!」
「活動初日だからな」
3階の一番奥、図書同好会の看板がぶら下がる教室の前に俺はいた。