社宅アフェクション
「そうだ、お姉さま。知ってる?大陸、部活に入ったんですよ?」
「あぁ、そうなんだよね。確か…」
「え?あや姉に言ったっけ?」
おう、ヤバい。これは尾行して知ったことで、本当は知らないことだった!!
「え~と、あ、ほら!昨日の夜、勝彦が部活で遅くなったからって言ってたから…」
「あ、そっか。僕ね、と、図書同好会に入ったんだ。かつ兄も一緒に」
何か言おうとしたら、蒼空が怒ったように話し出した。
「私に相談もなしに勝手に部活入って、しかも勝彦くんと一緒で!!昨日だって勝彦くんと帰ってきて、心配してたんだって言ったら“もう子供じゃない”“かつ兄と一緒だから大丈夫”って……」
ちょっ、落ち着い───
「りっちゃんは私より勝彦くんを選んだんだ~っ!!」
「だからそうじゃないんだってば、そら姉!!」
あ~あ、こうなった蒼空は止められないや。
蒼空は何よりも、言うなら私のことよりも、大陸のことが大事だから。過剰なほどに。
もし大陸と付き合うなら、敵は勝彦だけじゃないなぁと、密かに思ったりする、登校時間だった。
「あぁ、そうなんだよね。確か…」
「え?あや姉に言ったっけ?」
おう、ヤバい。これは尾行して知ったことで、本当は知らないことだった!!
「え~と、あ、ほら!昨日の夜、勝彦が部活で遅くなったからって言ってたから…」
「あ、そっか。僕ね、と、図書同好会に入ったんだ。かつ兄も一緒に」
何か言おうとしたら、蒼空が怒ったように話し出した。
「私に相談もなしに勝手に部活入って、しかも勝彦くんと一緒で!!昨日だって勝彦くんと帰ってきて、心配してたんだって言ったら“もう子供じゃない”“かつ兄と一緒だから大丈夫”って……」
ちょっ、落ち着い───
「りっちゃんは私より勝彦くんを選んだんだ~っ!!」
「だからそうじゃないんだってば、そら姉!!」
あ~あ、こうなった蒼空は止められないや。
蒼空は何よりも、言うなら私のことよりも、大陸のことが大事だから。過剰なほどに。
もし大陸と付き合うなら、敵は勝彦だけじゃないなぁと、密かに思ったりする、登校時間だった。