社宅アフェクション
私は教室を飛び出した。


「ちょ、あや子!!どこ行くんだよ!」


京子の言葉も無視して、私は文系棟へ急ぐ。


そうだった!勝彦も大陸を狙ってるんだ!!野球部は毎年関係ないって思ってたけど、プリント見返したら、違った。


“3年生は必ず部門に参加しましょう”って!
野球部は野球部門でも作れよ!!


お昼休み始まってすぐ教室を出て行ったってことは、もう15分ほどたってる。


「大陸~っ!!大陸と同じ部門に入るのは私だぁぁぁぁ!!」
「真綾お姉さまぁ~っ!!!!」
「うぐっ」


全力疾走していたはずの私は、後ろから誰かに抱きつかれた。
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