社宅アフェクション
俺は動揺していた。
なんで、なんで真綾が装飾部門を選んでんだ!?
偶然か?偶然なのか!?


それとも大陸に聞いて……っていつだ!?
昨日、希望を書いた紙を提出するまで、2人は会っていない…はずだ。


真綾の方を見る。ニヤニヤした顔がこっちを見ていた。
知ってやがったのか!くそっ!


「おい、よかったなぁ。ご希望の装飾部門じゃんか」


空気を読めない酒田が話しかけてくる。


「俺も無事、食堂決まったぜ!まぁ、クラスの大半が食堂部門になるんだけどな、人数的に」
「……装飾部門なんか、一部くそくらえだ」
「どうしたんだよ、その心変わりっ!!!!」


部活にテストに部門に目黒の相談内容に……7月は、マジで最悪の月だ。
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