臆病者の散歩道
なんなんだ…。
この展開。
普通に考えると…アレか?
女子の騒ぐツツミって奴と柚の間に何かあるのか?
それは無い…と断言できない。
今までだって追っ払ってきたけど。
意外と柚はモテる。
最近は無かったから油断してた…。
「はぁ…。」
溜息ついた所で状況は変わらない。
とりあえず掃除でもするか…。
早く終わらせて、話はそれからだな。
図書室は意外と綺麗だった。
問題は図書準備室。
案の定、入った瞬間、足場は無かった…。
「???」
足場のない部屋の片づけをしていると、開きっぱなしのノートがあった。
思わず目で追うと、綺麗な細い字で書かれた詩があった。