ギャップ彼女 2
「投票は絶対だぜ。文句なしな」
佐々木くんは、微笑んで言っている。
『……。』
これは、一体……どういう事?
ありえない。
絶対ありえない。
そうだ。
これはきっと罰ゲームだ!?
さっき、クラスの雰囲気を悪くした私に対しての罰だ。きっとそうだ。
じゃなきゃ選ばれるはずなんてないんだ。
伊吹や海斗以外の男子には基本、私は嫌われている。
それには根拠がある。よく視線を感じていたので、視線の先に目を向ければ、バッと顔をそらされていた。しかも色々な人に。
私とは、目すら合わせてくれないらしい。
それにチアって、ミニスカだよね?そんなの着た事ないし、絶対似合わない。
可愛い子の中に、ブスな私を放り込み皆で笑うんだ。キモイ~ってね。
…悪質な嫌がらせだ。
はぁ。
ため息しかでない。