ギャップ彼女 2
私から、高瀬さんに話しかけにいった。
今までの私だったら絶対そんな事はしなかっただろう。



でも、自分から関わらなければ何も変わらないんだ。


そう思えるようになったのも、仲間のおかげ。



『とにかく、練習頑張ろうね』



そう言って立ち去ろうとしたら「あ、あの!?」と呼び止められた。




『…ん?』


何だろうと思って首を傾げた。




「さっきは、ありがとう。それと、ごめんね。私のせいでリレー出る事になっちゃって。」




すごく申し訳なさそうに言う高瀬さん。そんな事気にしなくていいのに…



『いいよ。高瀬さんは、悪くないし。それに、こう見えて中学時代は陸上部よ』

「え?そうなの?」

『うん。』




1年半しかやってないけど…。しかも、ずっと帰宅部の為、運動不足だ。だから、昔みたいに走れるかは分らない。



「良かった~」


かなり気にしているみたいだったけど、今の言葉でホッとしたようだった。




マジで練習しないとな…。
うん、頑張ろう。
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