ギャップ彼女 2
〜伊吹 ＳＩＤＥ〜


俺達は海斗に連れられ、お昼をキャンディカフェで食べる事になった。


慎士も他の友達と来ていた。


リンがいない事も考えられるはずだったのに、慎士はどう調べたかは不明だが、リンが今日バイトだという事を知っていた。




「凛音ちゃん、今日は昼過ぎからバイトだぜ」

「何で、んな事、慎士知ってるんだよ？」

「企業秘密だ」




…ストーカーかよ！？




海斗と慎士のやりとりに思わず、つっこみそうになったが、その言葉は必死にのみこんだ。




しかも、今日凛音ちゃんが来るという情報を聞いたクラスのやつらも、個々だが行くようだった。



海斗が色々な人に「超、可愛い子がいる」と言いまくってせいで、クラスの男連中も「凛音ちゃん、見てみたい」と皆を行く気満々にさせてしまったのが原因だ。




「海斗、可愛い子ってどの子？」
「あー、まだ来てないなー。」
「あ〜ぁ、和樹さん今日いないわ…」
「山田、「佐々木！山田って言うなって何度言えば分かるのよ！？」



『お待たせしました』



みんなで雑談をしていると、俺の大好きな声が聞こえた。
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