ギャップ彼女 2
「リンちゃんは、選ばれると思っていたよ」
「ダントツだったんだぜ!なー海斗?」
「あぁ」
「悠斗、何溜息ついてんだよ」
後ろで隼人達が話ているのが聞こえた。
はぁ…。
伊吹も、海斗も思いっきり勘違いしてるんだけど。
「お前、クラスの野郎にも人気なんだな…」
伊吹達の会話が聞こえたのであろう、蓮は溜息混じりに呟いた。
ここにも勘違いしている人がいた。
『蓮…言っとくけど、私は罰ゲームでここにいるだけ。ちょっとやらかしちゃったからさー。普通に考えて、ブスな私なんか選ばれるわけないじゃん!要は嫌がらせよ、嫌がらせ!』
「「「「「「……(無自覚女)」」」」」」
皆、同じように思うのだった。