ギャップ彼女 2
「おーす。久しぶり!」
『久しぶり。』
「大好きな幼なじみちゃんに振られたんだって~?」
「俺らが、慰めてあげるぜ?」
慎士と海斗が、何やらニヤニヤしながら俺を見ている。ったく、振られるなんて縁起でもない事言うなよ…。
『は~?ちげぇよ。バイトだっただけだ。大地、てめぇ何、変な事言ってんだよ!』
「アハハ~すまん、すまん。」
22日の14時に待ち合わせをし、キャンディカフェに行った。慎士と海斗とは、夏休みの練習試合以来だ。
どうやら大地のせいで、慎士と海斗に変な誤解をされていた様だ。
「凛音ちゃんが、いねぇ」
「今、きっと休憩だよ。」
「休憩か…俺は凛音ちゃんに、出迎えられたかった」
大地、慎士、海斗が案内された席に座って、口々に言った。どうやら、凛音ちゃんはまだいないらしい。