ギャップ彼女 2




「なぁ、奏」



リンが去った後、大地が俺に話しかけてきた。




『ん?』

「大好きな人ってあの幼なじみちゃんだろ?」

『あぁ』



大地には、前に少しだけリンの事を話した事がある。以前、女の子に何回か告白された事があったんだが、「好きな人がいる」と全て断っていた。




それを知った大地に、好きな人って誰だよ?って聞かれ、簡単に幼なじみの子とだけ教えたんだ。




「じゃぁ、その幼なじみちゃんが凛音ちゃんに似てるって事だよな?」

『……まぁ、そうだな』

「何!?凛音ちゃんに似てる子だって!?」



大地が、なぜか嬉しそうに俺に尋ねてきた。俺が肯定すれば、慎士まで反応した。




似てるというよりも、本人だから。
まぁ、そんな事、言えねぇけど。



「俺、会いたい!頼む、会わせてくれ!」

「「俺も」」


慎士が言えば、海斗と大地も目を輝かせながら俺を見る。しかし、当然俺は「駄目だ」と断った。
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