ギャップ彼女 2
「お願い、眼鏡貸して?」
―――――慎士くんだったんだ。
慎士くんは、「めがね」と書かれた紙を私に見せながらお願いしてきた。どうやら、慎士くんも借り物競争に出ているらしい。
『…あ、うん』
私は、あまり深く考えずに眼鏡を外し、慎士くんに『はい』と渡した。
すると、みるみるうちに赤くなった彼。
「あ、ありがとう」
『いいよー。頑張ってね?』
「…おぅ」
なぜか視線を彷徨わせている慎士くんは、赤い顔のまま走り去っていく。
急にどうしたんだろう。
不思議に思っていると、伊吹が心配そうな表情で近づいてきた。
「リン、あいつの前で眼鏡外して大丈夫だった?」
『…あ…』
そこで初めて自分の失態に気づいた。
「はぁ」と、溜息をこぼす伊吹に、私は「やらかしちゃった…」と苦笑いを浮かべる事しかできなかった。
―――――慎士くんだったんだ。
慎士くんは、「めがね」と書かれた紙を私に見せながらお願いしてきた。どうやら、慎士くんも借り物競争に出ているらしい。
『…あ、うん』
私は、あまり深く考えずに眼鏡を外し、慎士くんに『はい』と渡した。
すると、みるみるうちに赤くなった彼。
「あ、ありがとう」
『いいよー。頑張ってね?』
「…おぅ」
なぜか視線を彷徨わせている慎士くんは、赤い顔のまま走り去っていく。
急にどうしたんだろう。
不思議に思っていると、伊吹が心配そうな表情で近づいてきた。
「リン、あいつの前で眼鏡外して大丈夫だった?」
『…あ…』
そこで初めて自分の失態に気づいた。
「はぁ」と、溜息をこぼす伊吹に、私は「やらかしちゃった…」と苦笑いを浮かべる事しかできなかった。