ギャップ彼女 2



『やったね、隼人!?』

「リンちゃん、意外と足早いんだね」


私が、1位で大喜びしていると、隼人はクスクス笑いながら言った。



『…つい…本気に…あはは〜』

「りんちゃん、本当最高!」


2人で笑いあっていると、「花那月さん」と背後から呼ばれたので振り向けば


「眼鏡、ありがとう。」


まだ顔を赤らめたままの、慎士くんが眼鏡を渡してきた。




『どういたしまして。じゃあ、私戻るね?』

「りんちゃん、ありがと〜」
「あ、うん」


眼鏡をかけ、隼人と慎士くんに声をかければ、隼人は微笑みながら手をヒラヒラと振り、慎士くんは、コクリと頷いた。












「か、可愛い…凛音ちゃんに…似てる…かも」


私がその場を離れた後、慎士くんが小さく呟くが、その声は声援によってかき消された。
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