ギャップ彼女 2
あゆみと、赤組の応援合戦を見ていると、何だか異様に視線を感じた。ふと周りを見渡せば、男の子達が周りにたくさんいたのだ。



といっても、そんなに近い場所にいるわけではないが、なぜかこちらを見ていた。


しかも、携帯を手に持ちこちらに向けている人もいる。


もしかして――……










あゆみ狙いか!?



あゆみは「隼人様、カッコ良かった…」と思い出しているのか、夢心地のままでいるので、周りの様子には気づいていないようだ。


ほわ~んとした雰囲気のあゆみは本当可愛い。もしかして、あゆみの写真欲しいのかな…?



フフ。やる事は男子も女子も変わらないね。





あゆみの横にいれば必然と写真に入ってしまう。おそらく私は邪魔者だ。




そう思った私は、俯いて手で顔をガードした。






―――私は石だ。石になりきるんだ!?

    I am a stone―――……









「くっそ~写真撮れねぇ!」
「顔あげてくれ~」



そんな男の子達の想いは、もちろんリンには届かない
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