ギャップ彼女 2

溢れた想い

悠斗は、私達に背を向けて立っているが、青組応援団で黒髪は悠斗しかいない。


それに後ろ姿でも悠斗って分かる。



私達の視線に気づいた女の人は、私と目が合うと、彼女は綺麗な弧を描くようにゆっくりと口角を上げた


私は、その女の人に見覚えがあった。
そう、夏祭りの日に悠斗と一緒にいた人だ。



彼女なのかな…?




ズキリ



胸が締め付けられるように苦しい。





「…リン…大丈夫?」

『うん…行こうか…』



愛莉とあゆみの3人でお昼を食べるものの、ずっと上の空だった私。
大好きなから揚げの味も、愛莉から貰ったチョコもよく分からない程、ショックを受けていたのだ。



何で、こんなにショックを受けてるの?
悠斗はカッコいい。彼女の1人くらいいてもおかしくないはずなのに…





―――どうして?
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