ギャップ彼女 2
***



パンとピストルの乾いた音と共に一斉にスタートした。




『海斗~!?頑張れ~!!』



第1走者である海斗は、とても早くぶっちぎりの1位を走っていた。さすが海斗だ。



『海斗、凄い!!早かったね!!』

「リンの声援…聞こえた…ありがとう…」



海斗が走り終わって、戻ってきたのでハイタッチをした。歯並びのいい歯をこぼれるように見せて笑う海斗は、照れているのか顔が赤かった



しかし、第3走者までは1位をキープしていたのだが、第4走者のバトンミスで、ビリになってしまった。



しかも他の組は、なぜか陸上部が多いようで、なかなか差は縮まらない





悔しい。





負けず嫌いの私に、スイッチが入った。
< 194 / 479 >

この作品をシェア

pagetop