ギャップ彼女 2
私は悠斗の座るところまで行き、ドキドキしながらも悠斗を見据えた。
私に気づいた悠斗は作業をやめ、不思議そうな表情で私を見つめ返す。
「…どうした?」
悠斗の優しい口調に思わず涙がでそうになってしまったが、必死に堪えた。
『…あ、あの!お、お願い、があります」
「……お願いって…何だ?」
絡み合う視線に耐えきれず、私は視線を横に逸らし、言葉を続けた。悠斗の瞳だけは見れなかった。
決意が揺らいでしまうから――…
「……生徒会役員を、今日限りで辞めさせて下さい。お願いします。」
勇気を振りしぼって口にし、頭を下げた。