ギャップ彼女 2




「あいつ絶対、バラすだろうな」

「そうだね。昨日の様子じゃぁな」

「その時は、俺が何とかするから大丈夫だ」



蓮、隼人の不安げな声に対して、伊吹が自信たっぷりに言った




「そう言えばそうだったな。すっかり伊吹の存在忘れてたね…最初から、その手があったじゃないか」


隼人の言葉に、頬を膨らませ「ふんだ」と怒る伊吹。




どういう意味…?




私には、何の話かよく分からなかったのだ。
私が首を傾げていると、翔がクスリと笑って教えてくれた。





「伊吹はね、桜譁高校の理事長の1人息子なんだ」

『……』





りじ、ちょう…?
理事長って、校長より偉い人だよね…?




この学校の創設者とかいう――…
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