ギャップ彼女 2
周りにいた人達は、注文用紙を持って新聞部の部室に入っていったので、私も着いていき一番後ろに並んだ


写真は1枚70円らしい。
微妙に高いね…。


在庫がある場合は注文してすぐに受け取る事ができる様だが、ない場合は明日になるという。そんな会話が聞こえたので、大体理解できた。



『すみません。注文お願いします』



私の番がきたので、1番と書いた注文用紙を目の前の彼に差し出した。


「…はい………か、花菜月さん!?」


注文用紙を受け取り、顔をあげ私を見た彼は目をパチクリさせ驚いた表情をした。しかし、すぐに満面の笑顔になり、


「あなたのおかげだ!!ありがとう!」


と手を握られながらお礼を言われた。




『……あ、いえ』



目の前の彼が、何でそんな事を言ったのか意味が分からなく、苦笑いを浮かべる事しかできなかった。
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