ギャップ彼女 2

「1番ですね。」


目の前の彼は、眼鏡をかけていて優しそうな雰囲気の男の子だった。私がコクリと頷けば、ニコリと微笑んだ彼は、すぐ後ろに置いてある写真置場から何枚かの写真を持ってきた。



「これは差し上げます」



そう言って渡してきたのは、注文したみんなの写真と、




『……あ、ありがとうございます…』



私の写真だったのだ――…




やっぱり、売れないんだな。差し上げますっていらないだけじゃん!?



まぁ、捨てられるよりはいいよね?タダだし。
そう思う事にした。
< 243 / 479 >

この作品をシェア

pagetop