ギャップ彼女 2
「1番ですね。」
目の前の彼は、眼鏡をかけていて優しそうな雰囲気の男の子だった。私がコクリと頷けば、ニコリと微笑んだ彼は、すぐ後ろに置いてある写真置場から何枚かの写真を持ってきた。
「これは差し上げます」
そう言って渡してきたのは、注文したみんなの写真と、
『……あ、ありがとうございます…』
私の写真だったのだ――…
やっぱり、売れないんだな。差し上げますっていらないだけじゃん!?
まぁ、捨てられるよりはいいよね?タダだし。
そう思う事にした。