ギャップ彼女 2
写真
「ねぇ。ちょっときてくれる?」
私が写真を眺めていると、いきなり目の前に現れた彼女に驚いた。
しかも目の前の彼女は、体育祭の時に私を怜奈のところまで連れて行った人だったんだ。
イヤな予感しかしない…
『あ、あの…私、これから行かなきゃいけないんですけど。』
これから生徒会の仕事があるで、私はそう伝えた。しかし、
「いいから来なさいよ!」
目を吊り上げ、恐ろしい形相で睨みつけてきた彼女は、私の手首をグイッと掴み歩き出した。
……どうやら問答無用らしい。
それにしても、痛い!?痛いんだけど!!
相変わらず力強く握ってくるので、またもやキリキリと手首が悲鳴をあげていた。