ギャップ彼女 2
でも、そろそろ放してもらわないと、さっきの彼女らが来てしまう。そしたら厄介だ。
隼人はただジャれているだけなのに、彼女達にまた変な誤解をさせてしまう。
だから、
『隼人…そろそろ「ねぇ、リンちゃん」』
放れてと言おうとしたのだか、隼人によって言葉を遮られてしまったのだった。
『ん?』
「俺、リンちゃんの事好きだ」
『私も隼人の事、好きだよ』
私だって好きだから、サラリとそう答えたのだが、何故か溜息をこぼし項垂れた隼人。
…なんで?
不思議に思っていると、隼人は左手で私の腰を支えたまま、右手でクイッと私の顎をあげ、妖艶な表情で私を見つめてきた。
いつにもまして、フェロモン大放出している隼人にドキリとする。