ギャップ彼女 2
隼人の気持ちは、とても嬉しい。



だけど…私は、やっぱり悠斗が好きなんだ。
たとえ、この恋が実らなくても。




『…隼人…ごめんなさい。気持ちは、とても嬉しいんだけど…私…好きな人がいるの』




私がそう言えば、隼人は抱きしめるのをやめ、優しく頭を撫でた。そして…



「知ってるよ。悠斗だろ?」



と言ったんだ。



何でバレてるの…?もしかして、みんなにもバレてるとか…?




思わず、隼人の顔を見れば、寂しげな影が目に宿りながらも、クスクス笑っていた。






そんな隼人を見て胸がチクリと痛くなった。
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