ギャップ彼女 2
すると隼人は、もう一度私の頭を撫でた後、ふわりと抱きしめてきた。



そして、



「もう少し…このままでいさせて」




と、弱々しい声で囁いた隼人。
抱きしめてくる隼人が、少しだけ震えている気がして、胸が痛い。



隼人を傷つけてしまっているのは、紛れもなく私だ。



大切に思っている隼人を、振るのって本当に辛い。胸が締め付けられ、泣きそうになる。



もし、私が悠斗に告白したら、悠斗もこんな思いをするのかな…?












ーーーそんなのイヤだ。
そんな思いはして欲しくない。


だからーー…















私は絶対、自分の気持ちを伝えない。
そう誓った。




「おい」




そんな時、背後から不機嫌な声が聞こえたんだ
< 278 / 479 >

この作品をシェア

pagetop