ギャップ彼女 2
「リンから離れろ」
「悠斗、邪魔しないでよ」
ーーー悠斗だったんだ。
「せっかくリンちゃんと熱い抱擁してたのに」
悠斗に引き離された隼人は、もういつも通りの隼人だった。
少しだけ、ホッとしたのは事実。
だって隼人と、気まずくなるのはイヤだった。
これからも、仲間として一緒にいたいから。
「はぁ…リン、ほら行くぞ」
『あ、あ…うん』
悠斗は、そう言って私の左手を握り歩き出す。
ヤ、ヤバイかも…
繋がれた左手が熱いんだ。
手を繋ぐだけで、ドキドキしてしまう私は、すでに重症かもしれない