ギャップ彼女 2
『おつかれさまでした』
バイトを終え、裏口付近に駐めてある自転車に乗ろうと、自転車の鍵を苦戦しながら差し込んでいると(最近、錆てしまったのか固いんだ)、後ろから、ギュッと抱きしめられたんだ。
「リン…会いたかった」
『…!?』
いきなり現れた人物に驚いたが、この声、誰か分からないはずがない。
私にとって大好きな声だからーー…
『…悠斗……おかえり』
「……ただいま」
『いつ帰ってきたの?』
「さっきだ」
私のお腹に手を回し、かなり密着する悠斗。背中から悠斗の温もりが伝わって、頬が火照り胸が弾む。