ギャップ彼女 2
『お前…』
「リンはどうしたんだ?!」
焦った様子のユウ(悠斗)だったんだ。走ってきたのか、汗が滲んでいる。
『いきなり、頭が痛いと言ってその後、急に倒れたんだ。…っておい何するんだ!?』
あろう事か、俺から奪い去るように、リンを抱きかかえようとする悠斗。
『おい、そんな事より、救急車を呼んでくれ』
今は、リンの安否が心配だ…。リンにもしもの事があったら俺は…
「今から救急車を呼ぶよりも直接連れて行った方が早い!!俺が乗ってきた車がすぐ近くにあるから、それで直接病院に連れて行く。それでいいな?」
『あぁ。でも、俺も一緒に連れていってくれ』
「分かった」
悠斗がリンを抱きかかえ、悠斗の乗ってきたという車に乗った。っていうか、何だよこの高級車は!?
「桜木、水島病院まで至急行ってくれ」
「はい。」
水島病院はここら辺では一番大きな総合病院だ。
そう、リンが以前入院していた病院。俺が何度も足を運んだ病院へ…。
こうして、水島病院まで向かったんだ。
~奏 side end~