ギャップ彼女 2
記憶のかけら
真っ暗な闇の中、私は彷徨って歩いていた。
…ここどこ?
――――――
―――
―ー
「うっ、うっ…」
小さな女の子がうずくまって泣いているのを見つけた。私は、そっとその女の子に近づいた。
『どうしたの?大丈夫?』
「うっ、うっ…。パパが…ヒック、パパが…」
依然うずくまっているので顔は見えない。
『パパがどうしたの?』
しゃがみこみ、話しかけた。
「あたしのせいで…ヒック………あたしは悪い子…悪い子…。ごめんなさい。ごめんなさい」
『大丈夫だよ。そんな泣かないで』
私は、蹲っている女の子を優しく頭を撫でた。
「悪い子は消えなきゃだめ…。ごめんなさい、ごめんなさい。だって……あたしのせいだよね?」
『そんな事……』
そんな事言っちゃダメだよと言おうとしたのだが、言葉が続かなかった。
え…
―――顔を上げたその女の子は、小さい頃の私だったんだ