ギャップ彼女 2
「お、いいじゃん!リン、良かったな?」
『うん!』
伊吹はみんなと同じ寮なので、すでにお土産を貰ったと言っていた。みんなからは、定番のチョコや、ハワイの食べ物を貰ったらしい。
私がハンカチをバックにしまい、ストラップをさっそく携帯につけていると、伊吹が口を開いた。
「あれ?蓮、リンのは?」
『昨日貰ったよ』
「…え?そうなんだ…何貰ったんだ?」
『えーっと…』
昨日貰ったと答えれば、少し驚いた表情をした伊吹。
はたして、ぬいぐるみの事を言っていいのだろうか…?チラリと蓮の方を見れば、携帯を弄っていたはずの蓮とバチリと視線が絡まった
蓮の目は、「余計な事言うな」と言ってる気がしたので私は、『可愛い物だよ』と適当に言っといた。
伊吹は「ふーん」とそれ以上追求してこなかったので、蓮も一安心しているようだった。