ギャップ彼女 2
小さい頃のあたしは、少しずつ消えていく。
「待って!消えないで!!一体何があったの?教えて!?」
叫ぶものの
「オモイダシチャダメダヨ…」
その言葉を残して消えてしまったんだ。
どうして…?
―――あたしは一体何を忘れてるの?
思い出せ、思い出すんだ…。私は蹲りギュッと瞳を閉じた。
――――――
――――
――
「リンちゃん、リンちゃん」
瞳を開けると、目の前には小さな男の子が私を覗き込んで呼んでいた。
この瞳、どこかで…
懐かしい…
周りも真っ暗闇ではなく、どうやら外みたいだ。滑り台があるから公園か…?
『…きみ、だあれ…?』
黒髪の男の子に尋ねると、悲しそうな顔をした
「僕は…」