ギャップ彼女 2
「花那月さん!あなた何やってるのよ!データ消えてるじゃない!」
私が動けずにいると、いつの間にか怜奈が私の横にいて、パソコン画面をいじりながら叫んだ。
その声に反応したみんなは、一斉に私に注目した。
『…ご、ごめんなさい…何かの手違いで、データが消えちゃたみたいなの…』
もしかして、悠斗の事でボーッとしていたのかもしれない。間違えて、初期化しちゃったのかも。
「あれは?この前メモリスティックに保存してたじゃん。」
『ごめん…それもないの…』
「え…」
伊吹も、どうしていいのか分からなく困惑している。