ギャップ彼女 2
「もう、時間がないのよ?」
『…ごめんなさい…』
「もういいわ。私が何とかするから。あなた疲れてるのよ。今日は、もう帰ったら?」
『大丈夫です。手伝います』
私が謝れば、溜息まじりに言う怜奈。
私のミスだもん。任せたままにはできないから手伝おうとしたのだが、
「あなた、みんなに迷惑かけてるの分からないの?あなたがいても足手まといだから帰ってくれない?また消されたら、たまったもんじゃないわ」
笑顔を貼り付けた怜奈が、私だけに聞こえる声の大きさで、こう言ったんだ、
自分のミスで、みんなに迷惑かけてしまったのは事実だ。きっと私がいなくても、彼女がいるからなんとかなるだろう。
『ごめんなさい』
だから、私は逃げ出したんだ。
自分の仕事を放りだして、私、本当最低だ…