ギャップ彼女 2
とりあえずリンに声をかけ、お土産を渡すことにした。
『リン、待たせたな』
リンに声をかければ、驚いたのかピクリと肩を揺らし、俺を見た。
目の光の揺れで、リンが動揺に耐えていることが分かった。
「ううん。私もさっき着いたとこ」
『そうか…これ、お土産』
「ありがとう!見ていい?」
『ダ、ダメだ。家で見ろ。ほら、行くぞ』
リンが笑ってくれた事に、少しだけホッとしたが、恥ずかしいから今は見て欲しくなかった。
しかもこんな人が多い場所で…
だいたいぬいぐるみなんて、今までプレゼントをしたことは一度もない。
……いや、プレゼント自体した事がねぇ