ギャップ彼女 2
3人で手を繋ぎ仲良く繋いで歩いていると…



「リン」

「リン」


私を呼ぶ声が聞こえた。



…誰…?


立ち止まり、キョロキョロ見渡した。
しかし、これといって人影は見当たらない。



気のせいかな…?



再び歩き出せば、奏が左手をギュッと握りしめた。



「リンちゃん、もう起きないと心配するよ?」

『…え?』


起きるって?
今、私は起きているよね…?



…違うの?



奏の言う事が理解出来なくて首を傾げた。
そんな時、右手にキュッと力がこめられた。


「リンちゃん…」


私を呼ぶゆうくんに視線を向ける。



絡み合う視線。
吸い込まれそうなゆうくんの瞳に、なぜか心がザワザワする。



「約束」

『うん、約束』



何を約束したかは心当たりはなかったが、私は自然とこの言葉を口にしていたんだ。



そして、瞳を閉じた。




―――――
―――






次に瞳を開けると、白い天井だった。




…ここは…?
また違う場所…?



チラリと視線を右に移すと彼がいた。
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