ギャップ彼女 2
しかし、



「リン、大丈夫か!?」
「リン!」



何故か奏と、悠斗の焦った声が頭上から降ってきたんだ。




いつの間にか奏は、私の隣にいて(ソファ席)私の頭にそっと手を乗せている。




少し落ち着いた私は、顔を上げ口を開いた。



『…だ、大丈夫…アイ、ス…が…』



恥ずかしいんだけど…




悠斗だって、席から立ち上がっているし、周りのお客さんも何事かとジロジロ見ているんだ。




あぁ…穴があったら入りたいーー…
苦笑いをこぼしていると、




次の瞬間、奏の温かい腕に包み込まれていた。




「良かった…」





奏の心底ホッとした様な声に、申し訳なさが募っていく。









そして私は誓った。
2度とアイスの早食いはしないと。
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