ギャップ彼女 2




『………はなして?』



はなれてもらうしかないんだ。
なのに、悠斗は「イヤだ」と言って、はなそうとしてくれない。





「リン…頼むから…俺から離れていこうとするな。俺のそばに…ずっといてくれ。」





首筋に顔を埋めた悠斗からの消え入るような声




そんな事言われたら、勘違いしそうになる。
私だって放れたくない。




でもね、悠斗には怜奈がいるんだよ?意味分からないよ…






『……なんで…そんな事、言うのよ…』





私がそう言えば、悠斗の抱きしめる力が強くなる。悠斗に抱きしめらている状態なので、悠斗の表情は分からない。




「……俺は……お前の事……「♪あーぁ、アン○ンマ~ンや~さしいキミは…」





悠斗の言葉を遮ったのは、私の携帯の着うた。





そう、最近ダウンロードしたばかりのお気に入りの曲だ。
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