ギャップ彼女 2
悠斗が笑いながらも「出ていいぞ」と私をそっと放してくれたので、ポケットから携帯とりを出し電話にでた。





『もしもし』

「あ、リン。悠斗知らねぇ?電話繋がらないんだよ」





伊吹だったんだ。




『今、一緒にいるよ』

「…じゃぁさ、仮装大賞の賞品が体育館にないんだけど、どこにあるか聞いてくれる?」

『うん。……ねぇ、悠斗。仮装大賞の賞品ってどこにあるの?』

「ここ、だ…ククッ…今、から届ける、と伝えて、くれ」




ってかまだ、笑ってるし…
悠斗の指さす方を見れば、賞品の入ったダンボールが机に置かれているのが分かった。



とりあえずすぐに届けると、伊吹に伝えて電話を切った。
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