ギャップ彼女 2
嫌がらせに対し顔を顰めていると、もう1人のゾンビBさん(だって名前知らないもの)が、私のすぐ後ろの体育倉庫の扉をガシャリと閉めた。




『……え……ちょっと…待って…な、何で閉めるのよ…?』




私が問いかければ、ゾンビAさんはニヤリと笑った。



「なんでってー……ねぇ?」




それはもう、嫌な予感しかしなくて…





「ねぇ。俺らと、今から楽しい事しようよ」




ゾンビA(もう呼び捨てだ!)がそんな事を言うので、私は渾身の力をこめてその手を振りほどいて睨みつけた。



…ぜ、絶対、楽しくないしっ!?



『いや!!』




私が睨みつけるものの全く効かず、クックッと喉を鳴らして笑うのみ。




扉の前にはゾンビBがニヤニヤしながら立ち塞がっているので、当然逃げられない。




「その目そそるね」





身の危険を察知し少しずつ後退すれば、ゾンビAもジリジリと近づいてくる。




早くここから立ち去らないと…



キョロキョロ辺りを見渡すものの、当然倉庫の入り口はひとつしかない。




…どうしよう
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