ギャップ彼女 2
「…え?」
「はぁ?」
「リ、リ、リン!?」
翔、蓮、伊吹も俺と同様で自分の携帯を見ながら戸惑いの声を漏らしていた。
「ど、どういう事だよ!?」
「リンが襲われたって…」
「……。」
蓮、伊吹、翔はかなり動揺している。まぁ、俺もだけど。
伊吹と蓮が飛び出し、俺と翔も後を追う様に、慌てて体育館倉庫に向かった。
体育館倉庫についた時、俺たちは息を呑んだ。
だってそこにいたのは、素肌にブレザーというなんとも奇妙な格好をした悠斗と、片手にブラウスを持ったリンちゃん、
それにロープで縛られて転がっているゾンビ姿の男達がいたから…
今リンちゃんが着ているのは悠斗のブラウスに違いない。
きっと襲われた時、リンちゃんのブラウスがダメになってしまったのだろう…
「リ、リン!だ、だ、大丈夫か!?」
『リンちゃん…その……ひどい事…されてない…?』
俺は、リンちゃんに恐る恐る尋ねた。
「…うん」
リンちゃんが小さく頷く姿を見て、心から安堵したんだ。
もし、こいつらがリンちゃんに手を出していたのなら、俺は絶対こいつらを許さないだろう。